Shinakosan is Okinawan

1981年沖縄市生まれ、那覇市(のはずれ)育ちのウチナーンチュ。言語復興と脱植民地化が研究テーマ、琉球弧がフィールド。学生時代にルイジアナとハワイとロンドンに少し住んであとはずっと沖縄、時々旅人。琉球犬と暮らすのが夢、好きなそばはゆし豆腐そば。ビールとワインと泡盛があればだいたいハッピー。

国連人種差別撤廃委員会の総括所見

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今年4月、世界中から集まったウチナーンチュと一緒にニューヨークの国連本部で開催された「先住民族問題に関する常設フォーラム(PFII)」に参加し、沖縄の現状について報告しました。

私たちは主に、沖縄に在日米軍基地専用施設が集中していること、普天間飛行場を返還する代わりとして沖縄県内の辺野古の美しい海を埋め立て新たに基地を建設するという日米政府の計画に対し「NO」を唱えている人々が数多く存在するということ、多くの人々が異を唱えているにも関わらず工事が強行されてしまっていること、基地あるがゆえに発生する事件事故で女性や子どもたちの命や尊厳そして日常生活や学習環境が脅かされていること、について話しました。

今回の国連勧告は、そうした沖縄の声に耳を傾け、精査し、国際的な観点から判断し出されたものになっていると思います。不幸にも米兵や米軍属の方々が起こす強姦や殺人などの事件で被害者になった場合、その捜査や起訴、裁判、補償においても明らかな不条理な状況が存在することそれが人権侵害であることについてもきちんと触れられていました。

日本政府は自ら賛成票を投じた「先住民族の権利宣言(UNDRIP)」に従い直ちに沖縄差別をやめるべきです。