NHKと先住民族
沖縄に帰ってきて最初の朝、NHKがアイヌの若者を追って言語復興を考える素敵なニュースを流していました。アイヌの関根さんはサーミの若者と出会い政府がしっかり言語権を保護し対策していることに驚き、感動していました。けれども、ん?あれ?彼女たちが握手していたのは宮古島で行われた危機言語・方言のサミットの場面で、(私は参加しなかったけれど新聞報道などで知る限り)彼女たちの隣には宮古の若者がいたはずなんだけど見事にNHKさんそれをスルーしちゃいました、すごく不自然でした。言語か方言か、先住民族か日本民族かという境界線を無視することで、そこに確実に存在する問題がないことにされてしまったり、先住民族同士共有できたはずの視点や、未来に向けた連携ができなくなっちゃったりするわけです。マジョリティである日本政府が誰が先住民族で誰はそうでないかとかを決めちゃうというのはやっぱりかなりヤバイ話だと思いました。